2012-01-01から1年間の記事一覧

テキミカタ

テキは家に帰って仮面を脱ぐように笑う テキはテキと離れて ミカタと笑う テキもミカタも家に変えれば 靴下脱いだ生活があるよ

目を閉じる

やりきれない時にも ただ目を閉じて 明日を迎える

やりがい

角のように生えているものなら その角が見つからない

写真

写真が見つからない 思い出が見つかったのに

第一印象

鏡を見て自分を見る 思っている顔と若干違うのは 目の奥にある 自分でもわからない 自分がいること

人生とは

プライドを捨てたら終わりだぞと その当時カリスマと言われた 上司が孤独死したという話を聞いた 派閥争いなのか恨みを買ったのか 降格された上に離婚をしての アパートでの孤独死だったと言う 殺されたのではなく自分で自分を殺したのか その当時その上司が…

車窓

通り過ぎる風景 忘れないために 目を閉じる

正しい

君は君にとって正しい 僕は僕にとって正しい それでいい時と 悪い時がある

いつもいつも

普段の変わらない毎日が とても大切になるのは 車輪の外れた自転車 灯油の切れたストーブ みたいに 毎日が途切れるとき いつもいつもいつも このままで と 思うとき

それぞれの理由

お互いが思いやる言葉が 見つからない お互いが自分を 思いやるばかりに お互いの求めるものが わからない

あの人若い

そういう言葉に 反応する歳に なりました

冷めた珈琲

黒い液体が 作る物語 さっきまで 機関車のように出ていた湯気も 雪国の寒さに 震えています

病気

病気ではないのに 病気のような顔 歳をとってからは 努力して 笑うことも 必要です

渋滞

止まっては進み 止まっては進む そしていつのまにか 普通に進み いつのまにか 到着している ありふれた夫婦の 毎日のように

物差し

測ることが出来るから 腹の立つことも増えるのだろう

サイレント

静かに あまりに静かに 夜が更けていった そして スピーカーから再生される 朝が暗幕に広がっていった 時々 壊れるスピーカーから 音が途切れる時 振り向いて 隠れた何かを 探す

手紙

やはり 返事はあった方がいい

痛風

ビールの飲み過ぎ なんて言われ 贅沢病などと笑われ 痛いのに 「いやービールあんまり飲んでないのに」 なんて弁解せねばならない 痛い病気である

長野電鉄屋代線

廃線になるというので 電車に乗りに松代まで行く 赤字路線という事で 廃線になるのだが 駅やホームは鉄道ファンがいっぱいで 田園を走っているとカメラを 構えている人でいっぱいだ 親戚のお葬式に顔を出したが 亡くなった故人の事は 余り知らない そんな弔…

ごはん

あると思って 開けた炊飯器に あるべき白いごはんが ないほど悲しいことは ない ですよね

メザシの思い出

あのしょっぱい味と 炊き立てのご飯を みんなでお膳で パクパク食べたときが 幸せな時間だったのだと 思うときがある

医者

医者だと誇りに思うのは いいと思うけど 威張るのは よくない

ケンカ

ケンカしては 仲直りして その繰り返しが 家族の思い出になる

ストーンズ

生き方というのも あるかもしれないが いつまでもかっこいいというのは 誰でもマネ出来るものではない だからかっこいい といつのまにか 普通のおじさんになってしまった 男は思うのだ

人間ドックで引っかかり 自分からやめていた酒を 久しぶりに飲む ああこれは感情の鍵を解く 鍵のひとつなんだんああと いつもより笑いながら バラエティ番組を観る

自分勝手

人が調子悪そうにしている時 自分が調子いいとあまり理解出来ないが 自分が調子悪い時は とてもわかってもらいたい

立ち食い蕎麦

武蔵小金井から諏訪に帰る途中 夕食を八王子のホームに見つけた おばちゃんがひとりで仕切っている 立ち食い蕎麦屋で済ます 済ますという夕食 知らない人たちとカウンターで 立ったまま次の電車が来るまでに 腹を満たすための夕食 ご馳走さまとおばちゃんに…

雨は降り 片隅に集まっている雪が 静かに溶けていく すぐそばに見える 八ヶ岳の雪帽子も もうすぐ飛んでいって しまうだろう

卒業

就職の決まった高3女子アルバイトくんたち 弾けるような笑顔で旅立って行った 青空を背景に咲く桜のように もうすぐそこの未来が ピンク色に染まっているようだ

震災後

実際に震災にあわなかった幸運に 感謝せねばならない 生きている事に幸運を 感じなければならない 人は皆平等に生きる訳ではなく 病気が事故で亡くなる人もいる 当たり前の事だが当たり前のことが 当たり前じゃなくなる恐怖を想像する 自分が助かったことを …