2012-03-01から1ヶ月間の記事一覧

渋滞

止まっては進み 止まっては進む そしていつのまにか 普通に進み いつのまにか 到着している ありふれた夫婦の 毎日のように

物差し

測ることが出来るから 腹の立つことも増えるのだろう

サイレント

静かに あまりに静かに 夜が更けていった そして スピーカーから再生される 朝が暗幕に広がっていった 時々 壊れるスピーカーから 音が途切れる時 振り向いて 隠れた何かを 探す

手紙

やはり 返事はあった方がいい

痛風

ビールの飲み過ぎ なんて言われ 贅沢病などと笑われ 痛いのに 「いやービールあんまり飲んでないのに」 なんて弁解せねばならない 痛い病気である

長野電鉄屋代線

廃線になるというので 電車に乗りに松代まで行く 赤字路線という事で 廃線になるのだが 駅やホームは鉄道ファンがいっぱいで 田園を走っているとカメラを 構えている人でいっぱいだ 親戚のお葬式に顔を出したが 亡くなった故人の事は 余り知らない そんな弔…

ごはん

あると思って 開けた炊飯器に あるべき白いごはんが ないほど悲しいことは ない ですよね

メザシの思い出

あのしょっぱい味と 炊き立てのご飯を みんなでお膳で パクパク食べたときが 幸せな時間だったのだと 思うときがある

医者

医者だと誇りに思うのは いいと思うけど 威張るのは よくない

ケンカ

ケンカしては 仲直りして その繰り返しが 家族の思い出になる

ストーンズ

生き方というのも あるかもしれないが いつまでもかっこいいというのは 誰でもマネ出来るものではない だからかっこいい といつのまにか 普通のおじさんになってしまった 男は思うのだ

人間ドックで引っかかり 自分からやめていた酒を 久しぶりに飲む ああこれは感情の鍵を解く 鍵のひとつなんだんああと いつもより笑いながら バラエティ番組を観る

自分勝手

人が調子悪そうにしている時 自分が調子いいとあまり理解出来ないが 自分が調子悪い時は とてもわかってもらいたい

立ち食い蕎麦

武蔵小金井から諏訪に帰る途中 夕食を八王子のホームに見つけた おばちゃんがひとりで仕切っている 立ち食い蕎麦屋で済ます 済ますという夕食 知らない人たちとカウンターで 立ったまま次の電車が来るまでに 腹を満たすための夕食 ご馳走さまとおばちゃんに…

雨は降り 片隅に集まっている雪が 静かに溶けていく すぐそばに見える 八ヶ岳の雪帽子も もうすぐ飛んでいって しまうだろう

卒業

就職の決まった高3女子アルバイトくんたち 弾けるような笑顔で旅立って行った 青空を背景に咲く桜のように もうすぐそこの未来が ピンク色に染まっているようだ

震災後

実際に震災にあわなかった幸運に 感謝せねばならない 生きている事に幸運を 感じなければならない 人は皆平等に生きる訳ではなく 病気が事故で亡くなる人もいる 当たり前の事だが当たり前のことが 当たり前じゃなくなる恐怖を想像する 自分が助かったことを …

客待ちタクシー

ショッピングセンターの駐車場 端っこの方で客待ちしているタクシー フロントガラスを見つめるドライバー いつ呼ばれるかわからないまま 日は沈もうとしている

熱下がる

家人熱が出たというので スーパーで買い物を して帰る 咳はしているものの 大事にはいたらなかったので 良かった なにもないのが 実は一番なのね

病院の待合室

診察を待ちながら 目の前を車椅子のおじいさんや 杖をついたおばあさんが まるで山手線のホームにいるように 通り過ぎていく 何年後かにはおじいさんになった私が どんな形で通り過ぎていくのか 思案にくれていると 私の名前が呼ばれ 驚いてしまう

一年

何も変わらない一年に感謝しなければ そう思えるだけで 幸せな事を 思う三月十一日

大雪

朝起きると 風景が白く覆われていた 美しく見えるうちは それを認めて 美しいと 感じていたい

味噌汁

ご飯の横にあるべきもの ないと不安になるような 家族のようなもの 御新香もあれば 楽しい

相互理解可能不可能

お互いに言いたいことを言って 自分の正当性を主張することが まず大事であり事実を捻じ曲げ 虚空の向こうに投げ出されぬように 夜空の向こうで光り輝く 歴史の感嘆符に 笑顔を向ける

太る

忘れた 前の体型は ということにして 歳をとっていく

集める

美味しいもの 楽しいこと うれしいこと 笑っちゃうこと 気持ちいいこと きれいなもの 安心するもの 後は何かなあ

歯並び

2年生の娘が歯並びを気にして 泣いている ちょっと前まで ガハガハ笑っていたのに 見た目を気にするようになったのを 3月5日の雛人形が 笑って見ている

消防団

諏訪と書かれた半纏を着た人たちが 日曜日の駐車場で買い物袋をぶら下げていた 午前中集まりがあった後 家族でショッピングセンターに買い物に来たのだろう 火が出なければ災害がないにこした事はないが それに備えて地域で集まっているのだろう 転勤で来た…

ひな祭り

雛人形たちが溜息をついている あーまた押入れか と。

浄水器ハウス

汚れた身体を横たえる この家で湯船につかる ホッとひと息 明日を思い浮かべる